環境配慮型パッケージ
蓄熱燃焼装置(RTO)による
揮発性有機化合物(VOC)処理及び排熱回収
2010年4月大気汚染防止法改定に伴い、乾燥工程で発生する揮発性有機化合物(VOC)を蓄熱燃焼装置(RTO)にて処理、浄化し大気環境改善のため積極的に取り組んでおります。
2014年12月、経済産業省が定めた”次世代型省エネ乾燥設備導入による排熱利用事業”に採択され、国からの補助金交付を受け、蓄熱燃焼工程で発生する低温排熱ガスを再利用することに成功。RTOから大気に放出する熱エネルギーを温水回収、さらにクリーンな熱エネルギーに変換して乾燥工程で再利用する事により原油使用量を抑制、CO2削減活動に取り組んでおります。(原油削減効果 78kL/年、CO2削減効果 155ton/年)
冷熱源設備更新工事
冷熱源設備本体の高効率化による消費エネルギー削減のみならず、付帯設備を含めたシステムの効率を向上させる更新工事を2016年1月に実施したことで、省エネ制御機能が一層充実しました。
温度センサー等を活用し、冷却水ポンプ等の負荷に応じて最適制御することで、付帯設備を含めた消費電力を、約80%削減、更にシステム全体としても、従来機に対して年間消費エネルギーと排出量それぞれを、年間約60%削減することができました。
高性能ボイラ導入による省エネルギー事業
継続的に二酸化炭素の排出量削減を図るために、二酸化炭素の排出量が少なく熱処理が非常に高い性質の高性能ボイラを2017年1月に導入致しました。
高性能ボイラでは、排気ガスの廃熱でボイラ給水を温めるのにエコノマイザーを使用し、油ボイラよりも低い温度まで廃熱を回収できるため、圧倒的に二酸化炭素の排出量が少なく熱処理が非常に高い性質があります。
ガスヒートポンプ高効率空調導入
省エネルギー化を強化するために、省エネルギー性能に優れたガスヒートポンプ高効率空調を2017年12月に導入致しました。
ガスヒートポンプとは、室外機のコンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行う空調システムです。燃料に石炭や石油などに比べて燃焼時のCO2排出量が最も少ない天然ガスを使用しています。暖房ではエンジンを動かすために使用したガスの廃熱も利用することでエネルギー効率が非常によく、高い省エネ性を確保しています。消費電力は電気エアコンの約10分の1と、環境に優しい空調システムです。